新型コロナウイルスに感染拡大に伴い、海外挙式は大きく影響を受けています。
渡航制限や行動制限が課され、ビザの発給条件も変更になっている国・地域が多いです。
海外挙式を検討する際は、十分に注意が必要です。
>>> 外務省「海外安全ホームページ」新型コロナウイルス関連情報
海外挙式で人気のハワイ。
2018年9月にオープン予定のチャペルで、衝撃的なニュースが飛び込んできました。
目次
ハワイで結婚式場のオープンが延期!挙式契約もキャンセル

HISハワイ挙式トラブル図
ハワイ・クラウチングライオン社のチャペル工事遅延により、販売済の結婚式が中止になってしまいました。
しかも、ハワイのチャペル……。
突然、中止と言われても、結婚式の準備をしてきた新郎新婦、ゲストの方は困ってしまう……。
ヒドイ……
2018年9月26日、H.I.S.サイトでも、公式発表がありました。
本日、一部報道において、当社が販売を予定しておりました挙式会場の施工遅延による挙式プラン販売中止について報道がございました。
本件により、お客様をはじめとするご関係の皆様方に、多大なるご心配とご迷惑をお掛けしましたことを深くお詫び申し上げます。
当社では、挙式会場を運営する The Crouching Lion Wedding Management 社(以下、クラウチングライオン社)より、平成 30年9月1日に挙式会場が新規開業するとの案内を受け、当社にて挙式プラン及び当該ツアーの募集を開始いたしました。
その後、クラウチングライオン社とは進捗の共有はしていたものの、その間の報告においては平成 30年9月1日の開業は予定通りである旨の報告を受けていたため、当社としては、挙式プラン及び当該ツアーの催行を予定通りとしておりました。
しかしながら、平成30年8月14日の進捗確認で、現地工事状況と予定としていた工程に明らかな遅延がみられましたので、クラウチングライオン社に問い合わせ、翌平成 30年8月15日に受けた回答で、間に合わない可能性がある旨の申し出があったため、平成30年9月1日の開業が困難と判断し、挙式プラン及び当該ツアーの催行を中止することといたしました。
既にお申込みいただいておりましたお客様に関しましては、挙式代金並びに当該ツアー代金全額を払い戻すとともに、お客様のご意向に添えるよう、代替プラン並びに代替ツアーの提案をさせていただいております。
引用: 株式会社エイチ・アイ・エス プレスリリース 2018年9月26日
このトラブルを見て、まだオープンしていない結婚式場を契約するリスクを感じました。
特に、海外挙式は現地の状況を確認できません。
このようなトラブルに巻き込まれないために、結婚式場選びで確認すべきポイントをまとめました。
結婚式場を検討中の方、これから海外挙式を予定している方の参考になれば嬉しいです。
HISハワイ挙式が販売中止になった「クラウチングライオンチャペル」

引用:ハワイ州観光局総合ポータルサイト allhawaii
H.I.S.の公式サイトでは、すでに、チャペル情報が削除されていて確認できませんでした。
しかし、ハワイ州観光局総合ポータルサイトでは、クラウチングライオンの情報が確認できました。
2018年にオープンするオアフ島最新のチャペル!
東海岸に位置し、海と山の両方に囲まれ、海からの乾いた気持ちの良い風を感じられます。祭壇の奥にはエメラルドグリーンの海が180度広がり、ハワイの自然と調和したアロハナチュラルな内観が魅力。
併設されているパーティールームは全室オーシャンビュー。シェフがゲストの目の前でメインディッシュを焼きあげてくれるシェフズライブキッチン(6名以上の場合)は、ゲストをワクワクさせること間違いなし!
引用:ハワイ州観光局総合ポータルサイト allhawaii

引用:ハワイ州観光局総合ポータルサイト allhawaii
しかも、チャペルもパーティー会場も具体的なイメージ図&説明がされていたら、完成するものとして考えるのも、当然。
この案内文だけで、チャペルオープン延期を判断するのは難しそうです
挙式キャンセルにともなう、HIS側の補償
突然のハワイ結婚式契約の中止に伴う、HISの補償は3点です。
- 挙式代金の全額返金
- 旅行代金の全額返金
- お見舞金20万円(1組あたり)
ぶっちゃけ、こんなお金を返金されてもこれぐらいの金額が困りますよね……。
特に、友人や家族などゲストを招待している方は、その方たちの旅費負担もあり、何より、仕事の調整をしたり多くの準備時間をかけてきた結婚式ができないなんて……。
挙式申込組数260組が被害に
HISを通じて、「クラウチングライオンチャペル」に挙式申込みしたカップルは、260組にのぼるそうです。
これだけ多くの方が被害にあってしまった今回のトラブル。
海外挙式だけではなく、国内挙式でも同様の結婚式トラブルは発生しています。
結婚式場が倒産してしまうと、さらに、事態は深刻化。
結婚式ができないだけでなく、代金も返金されないこともあります。
結婚式場が倒産!結婚式ができない&一切返金不可のダブルパンチ
昨日、結婚式場が破産宣告し、倒産いたしました。
株式会社brilliaです。2018年に挙式予定でした。
前受金も20万円支払い済みです。返金一切不可とのこと。
挙式の施工については、当会場では不可能である為、ある加盟店的な会場に委託するとのこと…
正直、そこで式を挙げたいとも思えず…困ってしまいました。
そもそも、破産してしまうと、やはり返金不可が痛いです。
もはや、どうしたら良いのか…
引用:Yahoo!知恵袋
結婚式場が倒産してしまうと、支払った料金は返金されません。
前受金だけでなく挙式料金を支払っていても、1円も返金されないのが一般的。
破産すると返済能力がないものとみなされ、代金の返金が困難なケースが多いです。
格安旅行を提供していた「てるみクラブ」、成人式の振袖レンタルサービス「はれのひ」など、会社倒産のニュースを覚えている方も多いでしょう。
どちらも旅行代金、振り袖レンタル料金の返金は進まず、旅行も成人式も、悲しい思い出になってしまった方がたくさんいらっしゃいました。
「 #てるみくらぶ 」に代金を支払ったのに旅行できなかった人は、おそらく8万~9万人。でも代金の弁済は進んでいません。 https://t.co/l2wGrAkJcj
— 毎日新聞生活報道部 (@mainichikurashi) 2018年7月20日
結婚式場選びはチャペルや披露宴会場だけでなく、運宴会社の経営状況もチェックした方が良いでしょう。
たしかに、一般人がウエディング業界の情報をキャッチするのは難しいです。
それでも、企業情報を確認する方法はあります。
結婚式ができないのは嫌!結婚式場選びの注意点
上場企業はIR情報も確認
どんなに良い結婚式場でも倒産してしまうと、大変。
結婚式場ができないだけでなく、お金も無駄になってしまいます。
倒産してしまう結婚式場を選ばないためには、IR情報を活用しましょう。
上場企業では公式サイトに、「IR情報」を掲載しています。
IR(アイアール)情報とは、投資家向けの会社情報。
そのなかの決算書を見れば、会社の財務状況を確認することができます。
決算書のなかでも注目すべき部分は、3つあります。
「貸借対照表」「損益計算書」「キャッシュフロー計算書」に注目
「貸借対照表」とは、いわゆる「バランスシート」と呼ばれるもの。
会社の資産状況を確認することができます。
ここで、借金(負債)が多いと危険信号。
経営状況が悪化してしるかもしれません。
また、
「損益計算書」とは、いわゆる「P/L」と呼ばれるもの。
会社の利益を確認することができます。
「経常利益」が赤字続きだと超注意。
逆に、経常利益が黒字であれば順調な経営状況と判断することができるでしょう。
最後に、
「キャッシュフロー計算書」は、お金の流れを把握できる情報。
収入と支出、お金の流れはどちらが多いかを確認することができます。
会社は、お金がなければ継続できません。
売上が立っていても、資金がなくなってしまうと黒字倒産になります。
こういうことは、男性の方が得意な方も多いので、彼の力を借りてみるのも良いですね
新規&リニューアルオープンの時期を確認
- 新規オープン
- リニューアルオープン
のチャペル、結婚式場は要注意。
オープン時期ギリギリだと、工事の状況によっては、結婚式が中止になってしまう可能性があります。
オープン後であれば、チャペルやパーティー会場の写真や口コミを確認することも可能。
情報も少ないので、安心感を重視したい方は、新規・リニューアルオープン以外で、選ぶのがおすすめです。
9月にオープン予定だった会場なので、3ヶ月後までは影響が出ています。
新規&リニューアルオープンの結婚式場を選ぶ場合は、6ヶ月以上の余裕を持って時期を選ぶのが良さそうです。
まとめ
HISのハワイ挙式キャンセルは、9月26日に問題が発覚したばかり。
被害にあわれた方も多いので、今後、どのような対応になるか、注目していきたいと思います。
結婚式は、人生で一度きり。
最後は、自分たちに降り掛かってくるので、リスクも考慮して結婚式場を選んでいきたいですね。