新型コロナウイルスに感染拡大に伴い、海外挙式は大きく影響を受けています。
渡航制限や行動制限が課され、ビザの発給条件も変更になっている国・地域が多いです。
海外挙式を検討する際は、十分に注意が必要です。
>>> 外務省「海外安全ホームページ」新型コロナウイルス関連情報
海外挙式を考えたときに選択肢にあがるのが、ハワイ……、グアム……、サイパン……、バリ……、プーケット……などのビーチリゾートを考える方もいらっしゃるでしょう。
著者も海外挙式を希望していて、ハワイ・グアム、どちらでやるか悩みました。
どちらも日本人に馴染みのある場所で、両親など海外旅行に慣れていないゲストがいても大丈夫かな?と、思ったからです。
そんな私がハワイとグアムの海外挙式のメリット・デメリットを徹底比較。
その結果、私がグアム挙式を選んだ理由をご紹介します。
- ハワイとグアム結婚式、それぞれのメリット・デメリット
- 結婚式の予算とゲストの交通費負担をどうしよう?
- 時間とお金を天秤にかけグアム挙式を選んだ理由
あくまで、私の個人的なケースですが、海外挙式をハワイとグアムどっちでやろうか?と悩んでいる方の参考になれば幸いです。
ハワイ結婚式のメリット
豊富なチャペル。結婚式場の選択肢が豊富
ハワイはウエディングビジネスが盛んで、グアムよりも歴史があります。
このため、ハワイで結婚式ができるチャペルの数もとても多いです。
著者が結婚式場選びに利用していたマイナビウエディングで調べたところ、2017年9月現在、ハワイの結婚式場は75件ありました。

ハワイ挙式会場
一方、グアムの結婚式場は15件のみ。
チャペルの雰囲気や、ビーチとのロケーション、ステンドグラスの大聖堂など、こだわりの結婚式場を選びたい方は、ハワイの方が圧倒的に選択肢が多いでしょう。

グアム挙式会場
ハワイは新しいチャペルから歴史のあるチャペルまで、さまざまなチャペルがあります。
人数も少人数から100名以上収容できる会場まで。
自分たちのこだわりの海外挙式をするにはハワイの方が多くの選択肢から選ぶことができ、理想の結婚式を実現できそうです。
やはり海外リゾート挙式専門のプロデュース会社では、素敵なチャペルの提案をたくさんしてくれました。
私が相談にいったアールイズ(ARLUIS)ウエディングは、ハワイ・グアムどちらも取扱いがあります。
ハワイで海外挙式をするか?グアムで行うか?迷っている方はプランナーさんに相談してみても良いでしょう。
買い物、観光施設、アクティビティーも充実
ハワイは、「ハワイ島」「マウイ島」「ラナイ島」「オアフ島」「カウアイ島」など、各地それぞれ名所があります。
海だけでなく山の大自然を感じたり、ラグジュアリーなリゾート地も。
さまざまなアクティビティーがあり、若い方から両親世代まで幅広く観光を楽しむことができます。
EGGS ‘N THINGS (エッグスン・シングス)やアサイーボウルなど、日本でも流行中のハワイグルメも楽しめます。
両親世代だと「肉料理ばかりはちょっと……」という方でも、選択肢がたくさんあるので好みの料理を選ぶことができるでしょう。
観光地として発展しているハワイだからこそ、多くのお店やサービスがあり、充実した観光ができそうです。
結婚式場の数はハワイの方が5倍多い
買い物や観光施設の充実度もハワイの魅力
ハワイ結婚式のデメリット
移動時間が長く、時差あり
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ハワイとグアムの移動時間の比較
- ハワイ:成田 ⇔ ホノルル 片道6.5時間~7時間
- グアム:成田 ⇔ グアム 片道3時間45分程度
(復路は偏西風の影響で、1時間程度往路よりも時間がかかります)
ハワイとグアムの飛行時間を比べると、グアムの方が圧倒的に短いです。
グアムは、ハワイに行く時間の半分ぐらいの時間で到着することができます。
これにともない、時差もハワイの方が大きくなっています。
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ハワイとグアムの時差の比較
- ハワイ:日本の -19時間
- グアム:日本の +1時間
グアムは日本と1時間しか変わらないので、ほぼ、時差の影響なく滞在が可能です。
ハワイは19時間の時差があり、ほとんど1日程度差が出てしまいます。
時差の感覚がよくわからなかったので、CAをやっている友人に聞いてみたところ、下記のような答えが返ってきました。
- ハワイは、日本の1日前+5時間
例えば、日本の夜便でハワイに向かうと、翌朝ハワイに到着します。

ハワイとグアムの航空券例
ちょうど夜の飛行時間に睡眠がとれていいじゃん!と思うのですが、6時間40分程度の飛行時間で朝を迎えます。
結婚式に向けてハワイに行くので、飛行機内もテンションが上ってしまい眠れないことは容易に想像できます……。
つまり、ほとんど眠れないまま、ハワイに到着し1日がスタートします。寝ないで長い1日が開始……ちょっと体力的にしんどいです。
また、帰りは午後にハワイを出発すると、翌日の夜に日本に到着します。
時差の関係で、1日多く旅行日数が必要になるため、現地の滞在時間はグアムの方が1日分長く活用することができます。
グアムよりも旅費がかかる
移動距離が増えるため航空券の料金が高くなるのは当然。
宿泊日数もハワイは1~2日程度増えます。
ホテル代も上乗せされるため、旅費はグアムよりも必要になります。
参考までにHISのツアーを調べてみたところ、3泊5日でひとり8万9,800円~ツアーがありました。

ハワイツアー例

ハワイツアーホテルランク
一方、グアムは、3泊4日で5万6,800円~。滞在時間が1日長くとれ、ホテルランクも2ランクUP。かなり豪華な宿泊場所になります。

グアムツアー例

グアムツアーホテルランク
ESTAエスタ(米国VISA免除プログラム電子渡航認証システム)が必要
ハワイやグアムに行く際、一定の条件を満たせばVISAは取得不要です。
一般的に、45日以内の観光であれば、取得しなくても問題ありません。
ただし、ハワイ渡航する際はESTA(エスタ)を事前に申請していないと入国できません。
オアフ島(ホノルル・ワイキキ)、マウイ島、ハワイ島、カウアイ島、モロカイ島、ラナイ島などのハワイ一帯の島全て ビザ無しでの米国渡航では、ESTA申請を行いESTA渡航認証許可の事前取得がハワイ渡航と入国には必要となります。
引用:ESTA申請アジアセンター
ESTA(エスタ)はインターネットから即日~3日程度で取得可能。
費用は14ドル。
インターネットで手続きを行うと、「AUTHORIZED:認証」「PENDING:保留」「DENIED:拒否」と回答が届きます。
残念ながら英語サイトなので、自分で行うにはハードルが高い方は旅行会社等に代行をお願いすることも可能です。
グアムであればESTA(エスタ)なしでも入国が可能。
ESTA取得費用14ドルを節約することができそうです。
ただ、HISの旅行会社やウエディングプロデュース会社としては迅速に入国していただくために、グアム旅行者であってもESTA取得を推奨されていました。
ハワイの結婚式は旅費とお金がかかる
海外旅行に慣れていない人は、時差ボケにも要注意
グアム結婚式のメリット
基本的にハワイ結婚式のデメリットで確認した項目がグアム結婚式のメリットです。
おさらいも兼ねて確認してみます。
移動時間が短く、時差は1時間のみ
日本からグアムは4時間弱で到着し、時差は1時間だけ。
ほぼ、時差を考慮しなくても問題ない距離です。
最短2泊3日あればグアム結婚式ができるので、お仕事の休みがとりにくい方でも週末を利用すれば結婚式をすることができます。
従兄弟の結婚式で明日から2泊三日でグアム旅行。自分の母親と叔父を連れてツアコン稼業。でも台風が近づいているらしい。
— halutubby@通常営業中 (@halutubby) 2015年11月18日
親族以外に友人などゲストを招待する場合も、グアム挙式の方が参加しやすいかもしれません。
おはよぉーございますッ
今日から2泊3日の強行日程でグアムへGO ٩̋(๑˃́ꇴ˂̀๑) 友人の結婚式参加のため旅立ってきまぁーす♡— Mippo (@Mippo07) 2013年7月14日
ハワイと比べて旅費が安い
ハワイとグアムの旅行ツアーを比べると5万円~10万円程度差がでます。
ホテルグレードを落としたりメリハリを付けることで、この差を埋めることも可能。
グアムの方が移動時間が短いため、旅費も3割程度は安く抑えられるでしょう。
一人あたり3万円の差額でも、10人招待すると30万円の差がうまれます。
海外挙式ではゲストの招待人数と旅費の負担は予算と相談しながら検討すべき項目ですが、グアムの方が招待する側の負担は少なくなるでしょう。
ESTAエスタ(米国VISA免除プログラム電子渡航認証システム)が不要
グアムはハワイと異なり、入国時にESTA事前申請は不要です。
ESTA取得費用は14ドルかかるため、ESTA習得必須のハワイよりも入国費用を節約することができます。
グアム結婚式のデメリット
ハワイ結婚式のメリットがそのまま、グアム結婚式のデメリットになりますが、おさらいを兼ねて再度確認してみましょう。
結婚式場やチャペルはハワイより少ない
結婚式場の数はハワイの1/5程度しかありません。
グアムでは「こだわりの結婚式ができない!」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
グアムでも充分満足!という方にはお得な式場も見つかるかもしれませんが、こだわりが多い方の結婚式の場合は、ハワイも含めて検討すると多くの選択肢が持てるでしょう。
街が小さく買い物・観光アクティビティーは少なめ
グアムはハワイと比べる小さな島です。
ハワイの州都があるオワフ島は面積1.545km2で、日本で一番小さな都道府県の「香川県」より一回り小さいぐらいの大きさです。
グアムは面積549km2で、「東京23区」より一回り小さいサイズ。
全然大きさが異なります。
グアムは半日あれば車で一周ドライブすることができます(北側の米軍基地エリアを除く)。
コンパクトな島なので、買い物ができるエリアは中心部のメインストリートに集中していて、ハワイほど楽しめる場所はありません。
アクティビティーもビーチに関することがメインで、種類が限られています。
北朝鮮リスクあり
北朝鮮の金正恩政権では、過去最大の緊張状態が続いています。
北朝鮮側が「アメリカ領であるグアム島周辺に弾道ミサイルを発射する準備が整った」という発言をしたことも大きくメディアで取り上げられました。
2017年8月から日本からグアム旅行のキャンセルが相次ぎ、2018年1月をもって、デルタ航空は「成田-グアム便」の撤退が決まりました。
みんなバカばっか笑。北朝鮮の思う壺やん。
成田―グアム、デルタ撤退へ 観光客のキャンセル激増 (朝日新聞デジタル) – https://t.co/alSta9cyko— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) 2017年9月20日
高校生の修学旅行先からグアムが外されたり、金正恩政権の北朝鮮問題が日本に与える影響は少なくないようです。
このような緊張状態が続く昨今、「グアムで結婚式……?!」と、気にされるご家族もいらっしゃると思います。
考え方の違いなので、このあたりはよく意見を伺っておいた方が良いと思います。
私の親族も一部の家族が「少し検討したい」と、グアム参列を検討している家族もいました。
しかし、両親や新郎新婦、ゲストの家族で一緒に話し合いをし、グアムが危ないと言うなら、日本も危ない……と、考えでまとまりグアム挙式を決行します。
私の親族は幸いなことに、このあたりに寛大な両家だったため、グアム結婚式も渡航制限がかからない限り、予定通り執り行う予定です。
著者は、2018年2月にグアムで結婚式を行いました。
グアムに行って現地の雰囲気は、北朝鮮のことは全く気にしていない雰囲気でした。
韓国人を中心に観光客も多く、南国ならではの、おおらかでゆったりとしたリゾートな空気感。
日本のメディアが過敏に反応していますが、グアムは、平和な日常が溢れていました。
私がグアム挙式を選んだ理由
忙しい社会人や喘息持ちの父の移動負担を最小限に
私のグアム結婚式は親族のみ10名程度の少人数結婚式を考えていました。ゲストは新郎新婦の両親、兄弟、兄弟家族のみ。両親は35年前の新婚旅行以来の海外旅行(パスポート切れ)、弟は初海外。妹は1歳未満の赤ちゃんを連れての初海外旅行と、なかなか海外旅行のハードルが高いメンバーが集まりました(笑)
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グアム結婚式参加メンバー
- 新郎両親:68歳、75歳(パスポート期限切れ・再取得)
- 新婦両親:66歳、64歳(パスポート期限切れ・再取得)
- 新婦弟:32歳(パスポート初取得)
- 新婦妹:28歳
- 新婦義弟:28歳(お仕事が休めるのは1日のみ)
- 甥っ子:0歳(生後10ヶ月・初海外)
妹の旦那さんはお仕事がお忙しい時期。土日を利用して、金曜日もしくは月曜日1日しか仕事は休めない……という状況。甥っ子はまだ1歳未満で妹ひとりの海外旅行は不安……と、3人で参戦決定。さらに、私の父は喘息持ちで気圧の変化が心配……。と、いろいろ不安要素もありました。
海外旅行に慣れていないゲストや忙しい社会人、持病がある両親、0歳の小さな子どもも一緒に行く海外旅行としては、移動時間の負担を減らすことを優先しました。10時間を超えるフライトだけでも体調が心配だったことと、ハワイに到着してからも時差ボケで肝心の海外挙式が楽しめなくなる可能性も心配でした。
結婚式にこだわりが少なくコスパ重視
私は女性でありながら、結婚式のこだわりが全くありませんでした(笑)新郎にも呆れて笑われるほど(笑)
たった1日だけのために大金を使うのが、自分の中であまり優先順位をあげられませんでした……。結婚式は確かに大切な人生のイベントであるけれども、身の丈にあったものでいいのかな?と。
幸い、新郎も同じような考えを持っている人だったので、自分たちが求める豪華すぎない結婚式ができたらいいなか、と考えました。シンプルで家族だけの小さな海外挙式を考えていたときに、少人数専門の結婚式をプロデュースされている「小さな結婚式」がグアムにも展開されているのを知り、グアム挙式をお願いすることにしました。
(私が選んだグアムの結婚式場「アクアシンフォニー」チャペル)
私たちにとっては充分満足できる素敵なチャペルだったので、費用とプランの内容から「コスパ抜群!」と即決しました(笑)
私の結婚式の体験レポートは、こちらもどうぞ。
海外慣れしていないゲスト多数
新郎新婦と妹夫妻以外は、全員パスポートを再取得(初取得)というほど、海外旅行には縁がない家族でした。だからこそ、普段あまり行く機会がない「海外旅行」をみんなで楽しめたら!と思い、海外挙式を検討していました。
しかしながら、海外旅行慣れしていない家族にとっては、やっぱり大変なこと……。準備もわからないことだらけで、英語も話せないので現地での不安も尽きません。
海外旅行好きの新郎新婦が添乗員としてアテンドするとしても、どうしても対応できない時間ができてしまうかもしれません。このようなことも考えて、日本語がある程度伝わるグアムは、海外旅行のハードルが比較的低いと感じました。
まとめ
ハワイとグアム、どっちで海外挙式をやろうか迷ってしまう気持ち。良くわかります。私も海外挙式は決めたものの、場所を絞り込むまではふたりでたくさん悩みました。
そのなかで、新郎新婦が結婚式で大切にしたいことが、少しずつハッキリしてきたことが良かったな、と思いました。「結婚式のテーマ」のようなものができると、結婚式場も旅行プランも選びやすくなります。
「絶対、このチャペルであげたい!」「ハワイでリゾート観光をのんびり満喫したい!」など、こだわりが詰まった結婚式は、ハワイ挙式の方がおすすめです。
一方、
「できるだけ結婚式費用を抑えたい」「ゲストの負担を減らしたい」「妊娠中など体調が不安」という場合は、グアム挙式の方が合うかもしれません。
自分たちがどんな結婚式にしたいのか?優先順位を整理しながら、海外挙式を作り上げていけたらいいですね。
一生に一度の結婚式。自分たちだけでなく招待するゲスト、家族、多くの方が満足できる楽しいイベントになりますように……。
以上、「【海外挙式】ハワイかグアム?結婚式の場所選びで迷いグアムを選んだ理由」をお届けしました。
海外挙式でハワイか?グアムか?結婚式場選びに悩んでいる方の参考になれば幸いです。
その他、結婚式準備の情報
著者が自身の海外挙式や準備で奮闘した記事もあわせてご紹介します!